教育学部教員採用試験受験対策室
教育学部教員採用試験受験対策室からのメッセージ
努力し、教師になろう
近年の教員採用試験は人物重視の傾向にあるため、面接試験や論作文試験を通して受験生各々の教育観や実践的指導力を問うものが多くなってきています。したがって、筆記試験の学習を進めていく中で得た知識を、面接・論作文試験でも使えるようにしておくことが重要です。具体的には、参考書の精読や問題演習を通して知識を増やしていくことだけにとどまるのではなく、現在学校現場では、どのような教育がなされているのか、どのようなことが起こっているのかなど、実際の教育現場の実情を把握することが大切です。その上で、自分なら様々な課題にどう対処するのかを考えましょう。そして、考えたことを実際に声に出して説明したり、書いてみたりすることです。それを周りの人にみてもらってアドバイスを受け、意見交換し、自らの教育観や実践的指導法を確かなものにしましょう。同時に自己を分析し、自分の魅力的な部分、良い部分をアピールできるようにしておくことも重要です。
また、教員採用試験は、筆記試験、面接試験などで時事的な問題の出題も目立ちます。したがって、日頃から社会や教育の動向などの情報を新聞やTV、インターネットなどで手に入れておくことが必要です。1999年、小学校の全国平均の競争率は12倍でした。しかし、次第に競争率は下がっています。2008年は4.3倍にまで下がりました。大阪や東京などの大都市では2倍台まで、下がっています。しかも、この傾向はこれから10年以上続きます。現在小学校の先生は53歳(平成22年現在)の方が一番多いからです。今後10年、毎年定年で退職される方が増え続けます。ですから、今、あきらめず努力すれば、決して小学校の先生はなれない職業ではありません。
とは言うものの、地方での小学校教員採用の倍率は今も10倍を超えるところが殆どです。日本全国一律に入りやすいというわけではないのです。また、リーマンショックやギリシアの経済危機など国内外の未曾有の不景気、企業などの採用控えもあり、安定している教員を志望する人が急増しています。従って、自らすすんで全国の採用試験の情報を手に入れようとする姿勢が大事です。さらに、「絶対に教師になるんだ」という強い意志こそが大事です。
「俺にはとうてい無理だ」と思ったら、その時点で道は閉ざされます。小学校の教壇にたつ未来を信じて、日々、勉学に励んで欲しいと思います。
私は今、大学の教師をしていますが、元公立学校の教師でした。それで言います。教師は一生の仕事にして十分価値ある素晴らしい仕事です。それだけに、責任は重く、忙しさでつぶれそうなときもあります。しかし、それを乗り越えたとき、「教師になって良かったな」としみじみ思えます。教員採用試験勉強に取り組み、ぜひ素晴らしい教師になってください。
教員採用試験受験対策室 内山 裕之